MASTER KEATON

Mysterious hero appearres again !
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 「 YAWARA ! 」 「 MONSTER 」 「 20世紀少年 ( 私は 未読 )」 などなどを発表してきた 浦沢直樹。 
 彼と 勝鹿 北星 & 長崎 尚志 ( 連載時は 未記名 )両名の脚本で、
1988年から、1994年に渡って、小学館・ビッグコミック オリジナル誌にて 連載されていた 漫画、
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 それが、『 マスター キートン 』 です。

 最初に刊行された単行本は、全18巻。 ( こちらを ここでは、” 原版 ” と表記します。)
 8月の末に 1・2巻が同時に ” 完全版 ” という名称で、発売されました。

 左側が、原版で、右が完全版です。


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 本のサイズは、原版が B6版 ですが、完全版は、A5版 ( 中学や高校の教科書サイズ? )に なっています。

 値段が1300円と高価なので 悩みましたが、素晴らしい作品を世に生み出した制作者さんへのご祝儀として、連載当時の秘話や、設定などが載っているかも ( 内容は 全く 原版と一緒でした、、、)という気持ちで 1巻だけ購入しました。
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  装丁は立派だし、印刷も良いですし、緻密な描線も サイズが大きくなったことで見応え十分です。


 我が家の 原版18冊は、いろんな人に読んでもらって ボロボロの巻もあります。 大人を魅了する それが 『 マスター キートン 』

 主人公の 平賀・キートン・太一 は、日本人と、イギリス人の父母を持ち、
 英・オックスフォード大学で考古学を専攻、卒業後 「 自分の空想癖に嫌気がさし、徹底的に鍛え直すため 」 に、イギリス軍に 入隊します。 
その後、世界で最も過酷な軍隊と言われる、S・A・S ( 特殊空挺部隊 ) に志願します。

 ひらめきが 大事な研究者と 180度反対の 、リアリズムを突き詰める 軍隊へ、、
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 鋼の意志を持つキートンさん、ついに 軍隊のサバイバル術の教官に 就任します。

 数々の功績を挙げ、士官候補生として嘱望されていたにも関わらず、あっさり 除隊。 

 再び 大学で考古学を学び直したあと、研究者として学問の世界に 身を置くため、日本の大学で 講師をしながら、主な収入を 危険な保険調査で得る

 ここまでは 作中語られるプロフィールです。 


 知っている人には 何を今さら、な ことばかりですが、キートンさんの魅力を。
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 豊富な自然の知識と 創意工夫で 厳しい条件を生き抜く キートンさん。
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 悩む大人相手には 自ら気づく きっかけを与えるため、あえて語らず、子どもには、きちんと説明して 導く キートンさん。
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古今東西の武器に精通し、銃器や 殺人武器に、その場にある 道具で 対抗する キートンさん。
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 そしてこれは 最終巻で 明らかになるのですが、
 ( 殺傷能力を 熟知しているからこそ? ) 人間に対して 発砲しない、攻撃のため 拳銃を撃たない キートンさん。

 しかし、キートンさんが一番輝いているとき、
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 発掘現場で、笑みを浮かべながら発掘作業をしたり、学び得た事を、人に伝える、” 学者先生= 研究者 ” としての キートンさんでしょう。


 『 マスター キートン 』” 完全版 ” は、全12巻 刊行予定だそうです。 

 ドイツが東西に分断されていたり、ヨーロッパの貨幣が 各国独自だったり という歴史を知らない若い方、未読の方は ぜひぜひ読んでください。


 初期の巻に 名作が多いの( というより全話 名作 )ですが、私が好きなエピソードを幾つか紹介します。
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 原版4巻、完全版だと 3巻に収録? 爆発物の2人の達人の話、『 穏やかな死 』
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 原版5巻、完全版の4巻? 古代から現代に繋がる ジプシーの人々を扱った 壮大な連作、『 ハーメルンから来た男 』
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 原版 5巻、完全版だと 3巻?に収録されるかも。 ヨーロッパの巨石文明をテーマにした、『 白い女神 』
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 原版8巻、完全版だと6巻あたり? 1991年に起こった、湾岸戦争前のイラク情勢を、何故ここまで 活写できたのか? 『 豹の檻 』

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そして 私が一番好きなエピソード。 原版2巻、完全版1巻収録。 
 英国紳士・礼節を重んずる日本男子 平賀 ・キートン・太一 の 素晴らしい人柄が垣間見える、『 貴婦人との旅 』


 いやいや、実に 本当に 6巻あたりまでのエピソードに 外れ無し! 断言!! 

 当時から原作者は複数 存在すると 言われてきましたが、考古学・美術史学・現代史・軍事 などの知識が からみ合った物語を 気楽に読ませてしまう、作者 ( 浦沢 & 勝鹿 & 長崎 ) さん たちの共同作品 = 『 MASTER KEATON 』 一度読んだ方も ぜひ!!

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 最後に苦言を1つ。 新刊に付いている オビ!! 写真は1巻のオビですが、書店で平積みされていた 2巻のオビの文句を読んで、目を疑いました、、、

 【( 軍隊 )除隊後、再び大学で 考古学を学び直すも、学費が払えず、退学、、、 】 ( このような意味合い )

 こんな記載、作中に あった???

  1巻を見る限り、オビの文句は、完全版の表紙の英文を そのまま訳しているようだけれど、、 全巻読んでから、書いたのだろうか 疑わざるを得ない、非常に心外

 でも、私の記憶違いだったら、すみません

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この記事へのコメント

torikera
2011年09月03日 23:39
なるほどこの作品未読ですが面白そうですねぇ
構成のしっかりした作品や人間を丁寧に描いた作品は
読んでいてわくわくします
赤うどんさんの入れ込みようから充分期待できますね
ご紹介ありがとうございました
赤うどん
2011年09月04日 20:11
 torikeraさん、コメント ありがとうございます。 
1300円は 高くは無いです! 映画のレイトショー割引 + 100円で、12本分の珠玉の作品が読めますから
 ぜひ 購入して、『 マスター キートン 』の世界にハマって下さい
hime
2011年09月05日 12:10
浦沢作品は絵が好きで単行本は買ってるのですが、何故か
この作品だけは接点が薄く、少ししか読んでません。私の
七不思議でもあります(笑)
しかしほんと好きなんですね。浦沢氏も嬉しいでしょうね。
赤うどん
2011年09月05日 22:54
 himeさん、コメント ありがとうございます。 
 私的 浦沢直樹作品のベスト3は、『 マスター キートン 』、『 パイナップル アーミー 』、『 YAWARA! 』です。この頃の作品は、絵柄も好きだし、比較的気軽に読めるところが 良いです。 ここ10年来の大作群は、ちょっと伏線が遠大すぎて、、、
fearon
2011年10月04日 23:22
学費が払えずっていうのが僕も気になっていました。初耳ですね。
赤うどん
2011年10月05日 22:17
 fearonさん、ようこそ いらっしゃいました。 コメント ありがとうございます。
 やはり、ひっかかりますよね ( というより、あの記述は、イメージダウン以外の 何者でも無いです ) なので、2巻は 未購入ですが、3巻は 買ってしまいました。 原版のエピソード順が 少し変更されていました。 

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